武蔵野のほほえみ
武蔵野のそぞろ歩きは、 行くあてなどなくて、
何も考えずに 風の向くまま歩いて行って、
分かれ道さえ、通り過ぎてから 気づくくらいです。
もしもわたしの人生で もっと別の道を歩いていたら
毎日着飾ったわたしでいられたかも しれないなんて……
それは後悔なんかじゃなくて、
この先のどこかで、あのとき別れた もう一人のわたしとすれ違うような、
そんなことが本当におこるような、
不思議な閑かな気配を感じます。
そしてわたしは、 ついほほ笑んでしまうの。
そのほほ笑みは、これから出逢う もう一人のわたしへの祝福です。
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