第 2 章
コロニンの工房
ポピポばあやを送り出してから、コロニンは、北の窓際の自分の机の前にすわり、机の上に、今日拾ってきた石や真珠を全部並べてみました。それぞれ色や形がみんな違っています。
コバルト色の奥が水色に透き通っている不思議な色合いの石。これだけ神秘的で柔らかな輝きは、1年に1個あるかないかの珍しいものです。この石は星型にけずって、ポピポばあやのイヤリングを作ってプレゼントしたいな。来月のお別れまでに……。
それから、真珠は、今までに集めて貝殻の箱にしまっておいたものと合わせれば、もうばあやのチェーンベルトぐらいはできるかもしれないな。ばあやは、ウエストは私と同じ56センチで、ヒップは89センチだから……。おなかのあたりは何センチだったっけ?。ごめんなさい、ばあや。聞いておくのをわすれたわ。今夜は、このコバルト色の奥が水色に透き通っている石を少しけずってみましょう。
ヤスリにペンチにピンセット、小型のハンマーやたがねにドリル、万力などなど……。コロニンの七つ道具は、机の引き出しのいつもの場所です。石をガーゼに包んでペンチでつまみ、石の縞模様に見えるすきまにたがねの先を当ててよじってみると、石は模様のところから薄く剥がれました。剥がれた部分も不思議なコバルト色で、裏が水色に透き通って見えます。裏返してみると、やっぱりコバルト色。その反対側が、水色に透き通って見えるのです。
剥がれた石を台に寝かせ、たがねを当て、その上からハンマーでたたいて割って適当な大きさにし、石の端をもう一度ガーゼで包んで万力に固定します。やすりで削りながら、だんだん星のかたちにしあげます。ここがいちばんかんじんなところで、丸いやすりや尖ったやすり、粗いのから細かいのまで、何本ものやすりを使うのです。二つの石を同じかたちにするために、二枚の石をカスタネットのように重ねたまま磨く方法もあります。やすりを使いながらいつもうたう歌は、「火花のポルカ」です。
ハンマー握って タララタ タララ
鍛冶屋の朝の 始まりだ タララ タラ
洗濯娘と 目と目が合えば カチン
熱いうちに たたけとさ タララ
タタラを踏んで タララタ タララ
火花散らして 余った熱で タララ タラ
洗濯ものも たちまち乾く カチン
そしたらポルカで 踊るのさ タララ (火花のポルカ)
できあがった星型の石に、細いドリルで小さな穴をあけ、よくブラシをかけてから、金具を仮りどめしてみました。まだ磨きは足りませんが、可愛らしい双子星のようなイヤリングのできあがりです。不思議な色合いといい、なかなかのできばえです。名まえをつけてあげたいくらいです。カスタネットのように重ねてポルカを歌いながら削ったから、カスタポルカという名まえはどうかしら。ちょっと変な名まえかとも思いましたが可愛いらしい響きがあります。
コロニンは自分の真珠のイヤリングをはずして、新しい星型のイヤリングを耳たぶに当ててみました。しっかりとめた感じも、耳によくフィットしています。机のわきの鏡に写してみると、ちょっといつもとは違うコロニンです。ばあやに聞いた白い泉の森の物語の少女みたい。それもそのはず、女性用の星型のイヤリングなのですから。
コロニンは、もっと大きな鏡に映してみたくなりました。部屋の奥の、さっきポピポばあやがお化粧をなおしていた鏡台の前にすわってみると、鏡に映ったコロニンの姿は、写真でみた少女時代のポピポにうり二つ。ギャザーのスカートは、もともとポピポのものですから写真と同じで当たりまえですが、ポピポのお下げ髪とコロニンのおかっぱあたまとの違いを除けば、星型のイヤリングがよく似合うかわいいほっぺも、黒目がちの瞳も、ふっくらしたくちびるも、小さな胸のふくらみも、みんなそっくりです。
----女の子になってもばあやと結婚するわ
コロニンはさっき自分でポピポに言った言葉を思い出しました。
……来月になってばあやともお別れなら、そしたらカルルのように女の子になって、ばあやのようにお下げ髪かロングヘアーにしよう。
コロニンが、しばらく不思議な気分にひたっているうちに、おじいちゃんの古時計が八時を打ちました。まもなく玄関のドアをノックする音が聞こえます。八時に約束した友だちのサワカが迎えにきたのでした。
船大工の爺や
コロニンは、サワカと一緒に、夜の道をスキップしながら、サワカの家に向かいました。夜の湖底の波がコロニンのほほをなでてゆくと、耳たぶの感じがいつもと違います。ポピポのために作った女性用のイヤリングをつけたままだったのです。なんだか不思議な気分。
二人でスキップをふんで歩いて行くと、コロニンの目の前に小さな紫色の貝殻が見えました。踏みつぶしてはいけない……コロニンは思いっきりジャンプしました。サワカもジャンプしました。湖底の波が二人のからだを押し流し、二人は重なるように着地してうずくまり、その姿は羽根こそ付けてはいませんが、ちょうどトンボごっこのようでした。
----また負けちゃったわ。
コロニンがそう言うと、その背後から、サワカは、コロニンの耳の不思議な輝きを見つけました。
----コロニンの耳、綺麗。星型のイヤリング……
サワカの声は、コロニンの耳もとで、甘い蜜が不思議にからみあうような響きに聞こえました。きっと新しいイヤリングのせいなのでしょう。
そのとき、波が流れて二人の髪がなびき、その上から、トンボの羽根のように透き通った大きな布が舞いおりて来ました。布は二人のからだを包みこみ、頭から布をかぶったサワカが見たコロニンのイヤリングは、紫色の輝きに見えました。
----見たこともない不思議な綺麗な布ね
コロニンがそう言うと、巻かれた布から顔を出して、サワカが言いました。
----不思議な布。爺やなら知ってるかもしれないよ。早く家に帰って聞いてみよう
そしてコロニンが布をたたんで脇にかかえて、二人はサワカの家に急ぎました。
サワカの爺やは、もと船大工で、角船(つのぶね)作りの名人です。角船とは、三角形を4つ貼り合わせた正4面体の形をした船のことで、水中を移動するときに荷物などを載せることができます。大きい角船なら人が乗れるものもあります。材料は、大昔に湖底深くに沈んだまま、黒く硬く変質していった森の木々を使います。爺やが森から材木を引きながら運ぶときの歌は、コロニンとサワカも小さいころよく一緒に歌ったものです。
三角舟の 棚の上
とんとんはねて 潮が満ち
軽々すべる 乙女舟
不思議なことに、この歌を歌うと、重い材木も湖底をすべるように引っ張ることができたのです。この懐かしい歌を、コロニンはつい口ずさんでいました。
二人がサワカの家の前まで来たときです。
家の門の脇に、一人の見知らぬ少年が、はだかで疲れきったようにぺたんと倒れていたのです。最初に見つけたサワカが言いました。
----誰だろう、あの子
----誰かしら。学校でも見たことない子だわ
二人は足早に少年のそばに駆け寄って、その顔をのぞきこんでみました。
カレンの羽衣
----どうしたの? どこかけがでもしているの?
コロニンが少年に声をかけましたが、少年は目を閉じたまま眠っているようでした。
サワカが少年の肩に手をまわしてからだを起こしてあげると、少年はうっすらと目を開いて、「う……う……」と小さい声でつぶやいたようです。
----とにかく家の中へ入れてあげましょ
コロニンはさっき拾った透き通った布で少年のからだを包んであげてから少年の足をかかえ、サワカが背中をかかえて、二人で少年を玄関の前まで運びました。すると、爺やが驚いて出てきて、少年のからだを両手で抱き上げて家の中に運び、ソファーに横たえてあげました。
少年のからだには傷はなく、怪我をしているようではありません。泳ぎ疲れでもしたのでしょうか。まもなく爺やがコロニンに昆布茶を出してくれました。昆布茶をひとくちいただいて飲むと、コロニンは少しほっとした気持ちになりました。
しばらくすると少年は目をさましました。
----あ、わたしの羽衣。よかった。見つかって良かった……
少年が起き上がろうとしたので、サワカがそれをとめるように言います。
----気がついて良かった。でもまだ横になってからだを休めたほうがいいよ
それで少年はまた横になり、大きなためいきを一つついてから、ゆっくりとお話を始めたのです。
----わたしの名はカレンと言います。あなたたちがわたしを助けてくださったのですね。わたしはこのすきとおった羽衣を探して、湖に飛びこんで、水底深くさまよっているうちに、疲れ果てて倒れ込んでしまったのです。
羽衣というのは、コロニンとサワカの上から舞いおりてきたあの不思議な布のことだったのです。
----湖に飛びこんで? きみは湖の外に住んでいるの?
サワカが聞くと、少女は答えました。
----そうなの。わたしは、姉たちと水辺に来て水浴びをしていたのです。日が暮れて帰ろうとしたころ、岸辺の松の木に懸けておいた羽衣が一枚、わたしの一枚だけがなくなっていたのです。風が吹いて飛ばされて、湖に落ちて流れてしまったのだと思って、わたしは水の中に飛び込みました。この羽衣は、母からいただいたわたしたち姉妹のしるしなので、とても大切なものなのです。
----ふーん、そうなの。だけど、姉妹(って言ったよね。きみ女の子なの?
----そりゃ、そうですわ。羽衣は、胸やからだ全体を巻いて着る女の着物ですから。
カレンは男の子ではなくて女の子なのです。おどろいた顔の二人の前で、カレンは、自分の国の「羽衣の歌」を歌い始めました。
トンボの羽根の 羽衣は
母さんトンボの 機を織る
衣を通す その光
見てはいけない 目が回る
----この羽衣、見つけてくれてありがとう。あなたたち姉妹(のおかげだわ。
----わたしたち男の子で、兄弟じゃなくてお友達なの。わたしたち足があるから男の子で、女の子には足ひれがあるのさ。きみたちの国では、そうなっていないんだね。
----あら、そうなの? あなたたち可愛いくて胸もうっすらふくらんでいるから女の子だと思ったわ。
----地上の国って不思議なんだね。
サワカが感心したようにいうと、コロニンもその通りだと思いました。
サワカとカレン
少年……ではなくて、少女カレンは、だんだん顔色もよくなり、昆布茶を差し出されると、おいしそうに飲みました。
----それじゃあ----とサワカが言いました。----きみはトンボが飛んでいるのを見たことあるの?
サワカがそう言いながら振り向いた先の壁には、ガラスケースに入れた昆虫の標本がたくさん飾ってあります。サワカと爺やは、カラス丸という名の角船に乗って、よく昆虫釣りに出かけるのです。昆虫を釣るには、釣り糸の先に風船の「浮き」をつけ、湖水の中からその釣り糸を水上に浮かべて、虫がかかるのを待ちます。そうやって集めたトンボやチョウなどが標本にして部屋に飾ってあるのです。
----その虫は、わたしの国では、アキツと呼んでいます。羽衣には必ずアキツの羽根を織りこんでつくるのです。さっきの歌は、母さんが羽衣を織ってくれるときの歌なのよ。
----それじゃ、わたしのトンボ……じゃなくてその、アキツをお土産にあげるよ。ほら、これ。先週採ったいちばん大きいやつなの。
----まあ、ありがとう。助けてもらったのに、こんなことまでしていただいて。……わたしの国では、助けてくださった人と、名前を交換するのです。カレンという名前を、あなたにあげましょう。
そう言われてサワカはびっくりしてしまいました。
----だって助けたのはわたし一人じゃないのに……。
するとコロニンが言いました。
----サワカが、カレンになるのね。素敵な名前だわ。
少女が言いました。
----サワカという名前なのですね。それじゃ今日からわたしはサワカ。それからこれ、わたしの星のイヤリングもあげます。さあ、付けてご覧なさい。
少女はそう言いながら耳からイヤリングをはずして、手のひらの上に載せて差し出しました。サワカは自分の真珠のイヤリングをはずして、少女の星のイヤリングをつけてみました。
----女の子みたいで、ちょっとはずかしいな。
サワカが照れくさそうな顔をしたので、コロニンが言いました。
----とてもよく似合ってるわ。サワカ……、あ、もうカレンという名前だっけ?
ちょっと困ったようなコロニンの顔を見て、少女は言いました。
----わたしたちが一緒にいるうちは、元の名前で呼びましょう。サワカさん。そしてコロニンさん。あなたたちは、兄弟のようによく似ているのね。同じようなイヤリングをつけたら、ほんとうにそっくりに見えるわ。
いつまでも楽しく語っていたい三人でしたが、少女カレンは姉たちのもとへ帰らなければなりません。お別れの時が近づくと、サワカはトンボの標本を大きなケースから取り出して、小さな箱に入れ、コロニンが箱をリボンで結んであげて、カレンに渡しました。カレンはこのプレゼントの箱を大事そうに胸の前でかかえて、お礼を言いました。
----爺やの作った角船で、岸辺まで送ってあげるよ。
爺やの角船は子どもなら3人は乗れます。サワカとカレンとコロニンの3人は、庭へ出て、船小屋に格納してあるカラス丸と名づけられた角船に乗りこみました。爺やとしばしお別れの言葉をかわすと、角船は静かに動き出し、庭をすべるように進んで、外へ飛び出して行きました。
カラス丸発進
カラス丸は、次第に船体を上方に傾けて、スピードを上げて行きます。
船の窓からコロニンが下を見おろすと、小さな岩場の島がたくさん見えました。コロニンにはどれも見覚えのある島です。それはいつもサワカとトンボごっこをして遊んだ島々です。上から見ると、こんなに小さく見えるものなのだとコロニンは思いました。
しばらく行くと、もう町はずれの景色です。あまり見なれない景色の中に、一つだけサワカにとって見おぼえのある島があります。それは爺やとよく釣りに出かけるツシマという島です。かなり水面近くまで高くそびえ立つその島は、水上に釣り糸を浮かべるのに絶好の島なので、釣りの名所なのです。ツリシマが縮まってツシマという名前になったのだと爺やは言っていました。
さらに船が行くと、白い建物のある島が見えてきました。20個の三角形をつなぎ合わせた正20面体の形をしたその建物は、コロニンもよく知っています。ポピポばあやのつとめている占星局の建物だからです。
----ばあやは今、あの建物の中でお仕事をしているの。
コロニンがそうつぶやくと、サワカはうなづいてくれました。けれどコロニンは、ポピポばあやに黙って、占星局の近くまで来てしまったことに、ちょっとうしろめたさを感じています。
……ごめんなさい、ばあや
占星局の建物の脇には、古代のピニカ王女の記念碑が建っています。その場所は、もとは王女さまの離宮のあったところだといわれています。
コロニンは、ばあやに聞いたピニカ王女のお話を思い出しました。そのお話は、こんなお話です……
星のイヤリング
アトヤの国の遠い昔、今から九百年も昔は、ピニカという美しく愛みの深い女王さまがこの国をおさめておいででした。女王さまが、まだ王女さまだったのころの物語です。王女さまが、十二才のとき、宮廷のしきたりで、星や占いの勉強をするために、天文学や歴史学の教授や、それに数人の侍女たちとともに、湖の北側の岸近くの離宮に移り住むことになりました。
そして離宮で暮らしはじめて一年が過ぎたある日の夜、満足に星も見せてもらえない教室での勉強がたいくつでしかたなかったピニカ王女は、内緒で離宮を抜け出して、湖面まで泳いで行ってみたのです。一気に泳ぎきって、水の上に顔を出してながめたダークブルーの夜空の奥深く広がる不思議なきらめきの数かず。このたくさんの星たちのほんの二つだけでも、持って帰りたいものだと、ピニカは思いました。
そんな王女さまの秘密(の散歩もいく度か続き、ある晩ピニカは思いました。
----ショールを着けたまま泳ぐのって泳ぎにくいものね
ピニカは岸にあがり、そばの松の木にショールを懸けて置いて、ふたたび水に入って泳ぎ始めました。そして泳ぎ疲れて岸辺にもどってみると、松の木に掛けたショールがありません。ショールがないと離宮へ帰ることはできません。ピニカがあたりをさがすと、岩陰に人影らしきものが見えます。近寄ってみると、砂浜の上に、からだの大きな青年が横たわっていました。
----あなたは、どなたです? 足に怪我をしているのですか?
青年は足に包帯のようなものを巻いていましたが、その包帯は、ピニカのショールだったのです。
----わたしは地上の神の息子でカルという。足に傷をおってここまできたが、急に傷が痛みだして、ここで倒れてしまったのだ。わたしの足に巻いてしまった羽衣は、お前のものなのだろう。
----わたしは湖の都に住むピニカ。今は勉強のために離宮にきています。この傷はやけどの傷ですね。あなたはもしや百年近く前に湖の底で火柱のために死んだカルルではありませんか? カルルなら死んで神さまになっておかしくはない心の美しい少年だったと聞いています。
----いや、わたしはカルだ。百年近く前のやけどが、今ごろ痛むはずはない。
ピニカは、バッグに入れてもってきた貝の汁を足に塗ってあげました。すると、傷はたちまちなおって、青年はすぐにでも歩けるようになりました。
----これでわたしのショールを返していただけますね
----もちろんだとも。ありがたい。女に助けられたのは初めてだ。
----まあ。あなたには愛する女性はいらっしゃらないのですか?
青年は黙り込んで答えませんでした。
----それでは一緒に住んでいる人も……?
----そんなことより、お礼にわたしにできることならなんでもしよう。
ピニカはにっこりほほ笑んで言いました。
----それではあなたが神さまなら、あの空の星を二つだけわたしに取ってくださいませ
----星を?
----はい
----わかった。しかし今は弓も矢もない。夜が明けたらさっそく作っておくから、明日の晩なら射止められる。明日の晩にもういちどここにこれるか?
----わかりました。もう一度来ます。
けれども翌朝、お城から年老いた女王さまの急病の知らせが入り、ピニカ王女さまはその日のうちにお城へ帰ることになりました。その晩、湖のお城の近くに流れ星が二つ落ちたのをピニカも見ました。けれど看病のかいなく女王さまはその晩おなくなりになり、ピニカ王女さまは十三才で女王に即位することになったのです。
即位と同時に結婚し、次の年に可愛い女の子が生まれました。不思議なことに、この子には生まれたときから耳たぶに星型の不思議なきらめきの石があらわれていました。人びとは、この石を「地上の神さまの星のイヤリング」とよび、代々の王女さまに必ずあらわれるこのきらめきを、代々の女王さまの深い慈しみと美しさの象徴として、語り継いでいったのです。
千の祈りを秘むという
双子の流星 降り立ちし
祖先の秘密(のイヤリング
千の光に満つという (星のイヤリング2)
女王さまのイヤリングは、神の子のカルが射落としてくれた星でできているのだと、コロニンは信じています。でもサワカは弓矢で星を落とせるわけがないと信じてくれません。そこがちょっとコロニンとサワカの違うところなのです。
……今日、サワカが見せたいものがあるって言ったのは、何だったのかしら……
コロニンはふと思いましたが、今はカレンを送る途中なので、聞くのはあとにしようと思いました。
第 3 章